ユアクルーズでは、瀬戸内の島々のアート、グルメ、観光の3つを楽しんで頂こうと、いろんなクルージングを企画しています。
今日はそんなクルージングを総まとめにしたような場所を駆け足で巡ってきました。
最初に立ち寄った女木島の西浦港に作られたOKタワー、女木島港
瀬戸芸2016女木島です。
新しい作品も加わってバージョンアップ。
中でも女木島名画座は、エアコンが効いた映画館のヒンヤリ感、外界と隔絶されたノスタルジックな雰囲気がよかったです。
お昼を男木島でお勧めフレンチ、
ビストロ伊織さんのプレートラ
このあとのデザートも付いています。
実はシェフの前田さん、大阪で20年修行を積んでいます。
その話を切り出したところ、その場所を聞いてびっくり、誰もがアッという初代料理の鉄人石鍋裕(いしなべゆたか)シェフのお店クイーンアリスです。
そこで料理長を務めていたというから二度びっくりです。
料理のおいしさから腕はいいとは思っていましたが・・・
男木島のアートの発信基地オンバファクトリーへ、2010年から瀬戸芸に参加していて男木島アートの中心的役割を担っています。
バブル崩壊でほんろうさせられた瀬戸大橋の島々。
中でも一大レジャーランド計画が持ち上がっていた小与島
全28室オーシャンビューの豪華リゾートホテルアクア小与島は、今は廃墟と化しています。
普段車で通る瀬戸大橋、海上からは美しいモニュメントに見えます。
笠島まち並み保存地区にある吉田邸
知りませんでしたが、香川県は昔愛媛県に属していたので
高見島、佐柳島と共に多度津町の島です。
秋の瀬戸芸2016に参加の高見島、飛びネコで有名にな
過疎化に悩む瀬戸内の島々の選択肢の一つとしてアートを
志々島の大クス、海からでも観られます。
志々島では島民20人の島を30人に増やすべく、アートに頼らず島
佐柳島の両墓制を海から見学しながら、真鍋島へ
スナメリが観られる佐柳島と真鍋島間の航路、今日も一頭
夕暮れを眺めながら夕食、その時期の海の幸をいただけるのも瀬戸内の島々ならではです。
この後帰路につきますが、母港高松に帰ったのは夜の10時半でした。
今日は走行距離約200kmとちょっとハードなクルージング。
長くなりますが、後日お客さまからのメールで感じた事、
「なかなかハードなツアーでしたが、複数の島を巡ってみて
初めて気づくこともたくさんあり、たいへん勉強になりました。」
他にもこんなことも、
「岡山・香川の島はかなりまわった方だと思っていましたが、
まだまだ知らないことがたくさんあるということを実感
しました。
外から見ると、瀬戸内の島といって一括りにしがちですが、
それぞれ文化も歴史も違うことを体感しました。」
と、ありがたい感想です。
瀬戸内の島、ってひとくくりにしがちですが、そこには言葉は同じでも海で隔離されてきたために、島の歴史も違うし、現在の状況も様々、
地球自体を瀬戸内海に例えると、そこに点在する大陸、国々が島であって、その島々はずっと外から来る人たちや文化を拒んできた。
しかし今や世界と同じく島の状況が変わってグローバルな波が押し寄せてくると、どこまで外界と協調していくかを島ごとに模索している、そんな様子がよく伺えます。
多くの島々に島88か所があるのも海を越えてお四国参りができなかった島独特の文化だと思えるし、当然ながら多くの島々があるとそれらを力で統治しようとした塩飽水軍や村上水軍も、アメリカや今の中国のようなものに似ている気さえする。
便利さや贅沢を求めなければ島の生活は快適だ。今、徐々にそんな生活が見直されてきている風潮をよく感じます。
小豆島は島とは言いがたいが、小さい島男木島などは都会で住む若者などの移住者が徐々に増えてきている。
やはり若者子供が増えることが島の活力になってると思える。
どの島も独特の文化やそれぞれの特徴を残しつつ、これからも住みやすく、ウエルカムな島となって欲しい。
昔過ごした塩飽本島の生活や今やってる船の仕事を通じて瀬戸内海の良さをノスタルジックに感じるこの頃です。