2016年8月13日(土)晴
昨年体験クルージングに参加していただいたNさんから、お盆の帰省で東京の友人にも瀬戸内海の魅力を紹介したい、との相談があって瀬戸内海クルージングに行ってきました。
コースは高松 →小与島の採石跡風景 →瀬戸大橋を下から見学 →塩飽本島笠島地区の昔の町並み見学 →大飛島見晴らしのいいイルドールカフェで昼食 →無人島宇治島で海水浴 →高松に帰り海上から花火大会鑑賞と盛りだくさん。
瀬戸内海クルージングの朝、9時に高松港を出港、西に向かいます。

この日はとっても波穏やかでした。
時おり大型船の引き波がザブーンザブーン、それもまた楽しいクルージングです。

小与島へ上陸、ここは最後まで採石業を営んでいた中野さん宅と、もう一軒の二軒しかない島です。
古びた船の残骸や採石跡が残る景色がジブリの世界を思い起こさせます。

深く掘り進んだ採掘跡、今では雨水が溜まってアオサギがみ着いたり、人工の物が自然に返る姿を目にすることができます
この向こうには全28室オーシャンビューのアクア小与島が、今では廃墟となってその姿を当時のまま残しています。

瀬戸大橋を蛇行しながら下から見上げるクルージングは小型船のクルーズならでは!
見る角度で姿を変える瀬戸大橋は海に浮かぶ巨大オブジェです。

塩飽本島の笠島地区へ、
ここへ来る多くの観光客は島の南の泊(とまり)からフェリーを降りてきています。
泊からはちょっと遠い場所にあり、直接笠島港へ船をつけられるのは小型船クルーズのありがたさです。

いつもは電話で連絡して案内していただく築100年の吉田邸、持ち主は本島汽船の社長吉田さん。
最近は土日祭日は開館して観光客の来客に備えているらしいです。
吉田邸は塩飽諸島を治めていた人名のお家で古くから海運業を営み、家にはお宝がたくさん。
そんな中の一部を建物内に展示しています。
キレイに手入れ保存された建物は手の込んだ造りと共にとっても癒されます。
入館料大人200円。

建物は当時船を造っていた塩飽大工の手によるもので釘はまったく使ってなく、今でもほとんどくるいがないそうです。
展示物はどれも保存状態がいい、第一次世界大戦時代の軍人手帳に見入るNさんたち。
グループのIさんは古物、古書に興味があり、そのウンチクにはビックリ、吉田さんも驚いていた。

大飛島のイルドールカフェ&ゲストハウスへ。
港までオーナーの金島さんがお迎えにきてくれました。
歩くと15分、車だと2,3分でしょうか。
島を一周する道路わきにポツンと建てられたシャレたお宿です。

高台にあるイルドールの2階からは絶景の瀬戸内海が広がる。

客室はこの洋室が一番見晴らしがよく、隣の和室と一階の和室、全3室あります。

二階洋室からの眺めです。この方向から朝日がでます。

二階洋室からの眺めです。そしてこの右手方向がサンセット方向となります。
空と海が180度の眺めで広がる景色は素晴らしいです。

いい感じでしょう~、3人ともとっても気に入っていました。
これといって何もない島、アートも珍しいものもまったくない島ですけど、たくさんのお客さまが来られるイルドールさん、分かるような気がしました。

オーナーの金島さん、本土岡山でピアノを教えていて自宅からここまで1時間ほどかけて通い週末だけ営業しています。
今後はだんだんと営業日を増やしていきたいと話されていました。
とっても優しくて感じのいい方、料理はイタリアンタコ飯、ご自分でも料理が好きと言ってましたがとても美味しいです。

帰りは島を一周しながら車で送っていただきました。
大飛島は海運業で栄えたお家がたくさんあって、至る所に港が造られています。中には年間1億円の税金を支払ってるお家もあるとか。
今の島の人口は53人と少ないですが、立派な家が立ち並んでいます。
過疎の島では朽ちた空き家が多く観られますが、ここではしっかりとした空き家がたくさんあって、ほとんどリフォームなしで住めるとのこと。
島への移住を考えてる方々には一考の余地があると思いますが。

まんぷくになったところで、無人島にて海水浴。

他にも2グループほど来ていましたが、ほぼ貸切状態でカンパ~イ!

見渡す限り青い空と海、薄くかすんだ島々、写真だけだと南の島、って感じです。
ここはかつて人が住んでたそうですが、今は人もその建物も見当たらない無人島です。

数頭だったシカが繁殖していて、浜辺まで人が残した食べ物を探しにきます。

島を離れるころにはだんだんと数も増えてきて、クジャクまで出てきてました。黒い小さい鳥はカラス。

17時半、宇治島を離れ太陽を背に高松港までサンセットクルージングです。

塩飽本島沖を通過するころには周辺がうっすらオレンジの景色に変わってきました。
このあと瀬戸大橋をくぐります。

今日は高松の花火大会開催日、19時半高松港沖でBBQをしながら打ち上げを待っています。
大した物はないですが、お腹が空いて何を食べても美味しいですね。

20時、沖合に浮かべた台船から8000発の花火が打ち上げられます。


ドカーンドカーンと音がするたびに体を揺され、お腹の中まで響く音響に圧倒されます。

最後あたりの大玉花火、火花が真上から落ちてきそうなぐらいの大きさ、その音もすごかったです。

さすがに高松の花火です、客船飛鳥Ⅱが岸壁に居座り花火鑑賞です。

高松港に帰ってきたのは21時40分、
ちょうど帆船日本丸が接岸していて出航の華麗なすがたを観ることができました。
夜間照明に浮かぶ帆船日本丸、とってもキレイでした。
