スナメリが住む塩飽諸島

2015年4月23日(木)

春うらら、本島から佐柳島まで電力さんのお手伝いで昔懐かしい塩飽諸島めぐりに行ってきました。

瀬戸大橋をくぐる

丸亀港入り口丸亀競艇場の北にある富士見港からスタートです。

廃船を利用したエコな給油桟橋です。

この付近は路上駐車OKですので、お車で来られる方には便利。

丸亀富士見港

今日の塩飽諸島めぐりでは、懐かしい人達や犬や猫たち、今では珍しいスナメリ(イルカの仲間)に出会ったりしてきました。

塩飽諸島めぐり地図

本島泊港へ、この島は今から35年ほど前に住んでいたところ、当時島の人口は1,500人ほどだったのが、今では400人ほど、車で走ってもほとんど人影を見ない。

本島は幕府からこの海域の統治を任されていたり、咸臨丸の水夫としてその高度な操船技術を認められたり、宮の浜の塩飽勤番所や水夫が多く居た笠島地区は有名。

咸臨丸には本島の水夫がたくさん乗船

漁師さんがたくさんいる小阪地区、人にはあまり逢えず、犬や猫ちゃんがお出迎え。

小阪地区では犬や猫ちゃんがお出迎え 小阪地区では犬や猫のお出迎え

福田でお世話になった田中店、今でも行くと「あれこれ食べな」とか、「いろいろ持って帰れ」と言って歓迎してくれる、うれしいことです。

福田の田中店、いつでも歓迎してくれる

店は留守でも開けっ放し、近所の人が買い物にきたら書置きをして持って帰る、島ではプライバシーが皆無というぐらい隣近所のことを知ってる。

確かに若い人は島を離れ高齢化が進み大変だけど、元気な人がご近所の年寄りを支えていてそれなりに穏やかに暮らしてるようにみえる。

島に人を呼び込んで活性化するのもいいけど、ここに居るとこのまま静かでのんびりとした島でいいような気さえする。

さてとお昼ご飯、今日は木曜日で本島唯一のお食事処「所見坊(じょうけんぼう)」は定休日、で、笠島の「古民家カフェ吾亦紅(われもこう)」へ。

本島笠島の吾亦紅 本島笠島の吾亦紅

予約なしでもカレー720円はいつでもOKだそうで、その他料理は要予約。雰囲気もいいしカレーも美味しかったです。

本島笠島の吾亦紅

次は、牛島小浦港、この港は浅くて満潮時に合わせて入港。

ここに一軒だけあるマニアックな民宿、海外、東京などからのリピーターが多い、私が本島で住んでたころに「ボンちゃん」って変った人が住んでいて、ここで素裸で泳いだり変な意味で評判だった、懐かしい。こちらのブログ「牛島孤島生活ノート」参照です。

牛島小浦港

ここから讃岐広島の立石港経由、江の浦港へ。

立石港 讃岐広島江の浦港へ

江の浦港を出るとカモメのお見送り、本島の田中店でもらったエビセン目当てです。

カモメのお見送り

次は手島、島の人は高松の豊島とよく間違えられると言ってました。

久方の手島、フェリーとは別に高速艇が着く立派な桟橋が出来ていた。

手島の桟橋

20世帯人口31人の島ですけど自然多き島、廃校となった学校を利用して宿泊学習をやったり夏場は賑やかです。

手島から次の佐柳島への途中でスナメリに出会いました。

30年ほど前はこの海域で頻繁に見られてましたが、今はほとんど見ることがないスナメリです。

残念ながら写真に収められず、こんなイルカに背びれがない体型をしてます。

当時は背びれのない体型から漁師さんなどはスナメリクジラって呼んでました。

どんどん増えてほしいですね。

スナメリ発見 スナメリ

最後となった佐柳島長崎港。

浮き桟橋からは階段で上がり降りするコンパクトな桟橋ができてました。

ここは、となりの高見島と並んで人懐っこい猫ちゃんが多いことで知られてますね。

この島の北側は岡山県、笠島諸島最南端の真鍋島(島宿三虎の島)がすぐそこに見えます。

佐柳島長崎港

塩飽諸島の島々は変っているようで変ってなく、まだ35年前の記憶と重ね合わせることができます。

どこも島の人口が減ってるのに港の桟橋など設備が良くなってるのには驚きました、でも人を呼び戻すにはそういったインフラの整備からなんだと思います。

いろんな出会いや発見がある瀬戸内海、これからもそんな瀬戸内海を見つめながらこの仕事をやっていこうと思っています。

今日もご利用ありがとうございました

園の州物語り

丸亀市沖の本島と広島の間には園の州という浅瀬があって干潮時には陸地となるところがあります。

園の州

もうかれこれ35年前、本島で住んでいたころ近くの電気屋さんによくしてもらっていて、その奥さんからの手作り人形を貰っていたのが出てきたのです。

それで園の州にまつわる悲しい話を思い出しました。

園の州の赤貝人形

この赤貝のお姫さまと、その物語りはこうです。

昔塩飽本島の福田浦に、福田又次郎という悪い庄屋がいて、高い税を取り立て、村人たちを苦しめていました。

あまりにも過酷な仕打ちに憤った村人たちは、三月の桃の節句に庄屋をだまして潮干狩りに誘い、潮が引くと沖に広々とあらわれる大きな白州に連れ出しました。

潮干狩りのあと白州の上で大酒宴をひらき、みんなで庄屋に酒をすすめて酔いつぶし、船を連ねて逃げ帰りました。

庄屋の美しく心優しい一人娘お園は、父が置き去りにされたことを聞き、大変悲しみ、大きな松が生えている岩の上から父のあとを追って海にとびこみました。

以来村人たちはこの松を「こがれ松」沖の白州を「園の州」とよび、本島ではお園さまの霊をなぐさめるためでしょうか、おひな祭りを桃の節句にしないで、八朔の日にするようになりました。

園の州にいる美しい形の赤貝がお園さまの生まれ変わりのようにように思え、心ひかれて人形に作ってみました。

赤貝人形お園さま由来

私も園の州へは小さかった子供を連れて行ったり、貝掘りをして楽しみました。普通は潜らないと採れないミル貝がいて、貝の口を探して泥の中へ手をつっこみ採ってました。

大潮の干潮は朝夕で、夕方子供を連れて行った私は貝掘りに夢中で潮が引きボートが陸に上がってしまったのを知らず、仕方なく潮満ちを待っていたら暗くなって家族や近所の人達が大騒ぎしてたことがありました。そのころは携帯電話なんて陰も形もなかったですからね。

園の州へは船外機付のボートが適してます。

どうしても行きたいって方はゴムボートがありますのでお貸しできますよ~。

ゴムボートで上陸

フルネット海上タクシーは、本島、またその近隣への島々へもご案内していますので興味のあるかたはご遠慮なくお問い合わせださい。

電話090-3989-0278 古市まで

NEWFURUNET号の回航

船の安全性向上と、広いデッキやフライングブリッジなどお客さまに喜んでいただけるように船の取替えをすることにしました。

今日は、早朝から新しい船の回航で広島県廿日市市に向っています。

初めて乗る新幹線さくら、外観も機内もまるで飛行機、福山城って駅前にあったのですね周辺の景色がとってもキレイでした。

福山城公園

8時26分廿日市市に到着、M本さんに送ってもらい県営桟橋へ。

M本さんから音頭の瀬戸までの航路を教えてもらったり、船の引継ぎをして9時半に県営桟橋を出航。

見送ってくれたM本さん、長年付き合ってきた船との別れを辛そうにしていました。

船の回航

M本さん、大事に乗りますんで、ご心配なきように。

船の回航

今日の天候は晴れたり曇たり、西の風強く波は50cm~1m、午後からは風もしだいに強くなるとのこと。

さすがに広島県、目の前にはカキの養殖イカダが一面に張られていてぐるっと迂回。

高松まで約180km、一抹の不安はあっても一旦海にでると気分は爽快。

M本さんに教えてもらったおかげで音頭の瀬戸まで順調に来られました。

音頭の瀬戸

60mの水路幅、大型船の往来もなく無事に通過。

来島海峡が近付くにつれ海は荒れてきます。

来島海峡

そんな折、伊吹島の北まで来たところ突然計器パネルの水分離機に警告ランプが点灯。

燃料系統では燃料が減るにつれタンクに溜まった水分やゴミが混じってくるので心配はしていたところ、どうすりゃいいのか分からずWorksの大将に電話。

何とか電話が繋がり指示を仰ぐ、航路を離れて指示されたように水分離機の下にあるコックを緩め水を排出すると警告ランプも消えた、ホっ(^^;

船の回航

こんな荒れた海での漂流はかなわんからなぁ、大将にはベリー感謝やなぁ。

その後、庄内半島を越え高見島を過ぎるころには波はしだいに収まり、無事に見慣れた瀬戸大橋も通過。

瀬戸大橋

マリーナ到着は14時半、出航からちょうど5時間。

船の回航

警告ランプと荒れた海況には冷や汗をかいたが、おおむね順調に回航することができました。

M本さん、Worksの大将ほか、回航直前まで船の整備をしてくれた方々に感謝です。

お疲れさまNEWFURUNET号、塩漬けになった船体を洗い流しキレイになりました。

NEWFURUNET号

NEWFURUNET号は、2015年2月初旬運行開始予定です。

どんな船になるのか、お楽しみに!

今回の回航ルート詳細はこちらから